「自宅や土地を担保にお金を借りたいけど、どこに相談すればいいのか…」長崎県在住でそんな悩みを抱えている方は少なくないと思います。
事業資金や借金の一本化、相続の整理など、まとまった資金が必要なときに不動産を活用したローンは心強い味方です。
でも、いざ借入先を探そうとすると、情報が多すぎて頭がクラクラしてしまいますよね。

安心感の地元銀行 – 十八親和銀行と長崎銀行
最初に検討したいのは、やはり地元の地方銀行です。
長崎県には代表的な地方銀行として「十八親和銀行」と「長崎銀行」があります。
どちらも地域に根ざした金融機関であり、地元ならではの信頼感があります。
十八親和銀行は、長崎市に本店を置く地方銀行です。
かつての十八銀行と親和銀行が統合して誕生した経緯があり、県内では最大規模の銀行と言えます。

同銀行の「ロングリリーフ」という不動産担保ローンは、事業資金から借り換え・おまとめまで幅広い用途に対応可能です。
一方の長崎銀行も1912年創業の第二地方銀行で、長崎県を中心に営業しています。
長崎銀行は個人向け・事業者向けに様々なローンを扱っていますが、不動産担保ローンとして特筆すべきなのが「ながさき不動産オーナーズローン」です。
これは居住用の賃貸物件(戸建てやマンション)の購入資金や他行からの借り換え資金に使える商品で、2016年から取り扱いが開始されました。
対象を投資用不動産に絞ったローンで、最大35年の長期借入にも対応しています。

長崎銀行が地元向けサービス向上の一環として始めた商品ですから、県内で不動産投資を考える方に寄り添った内容になっています。
地元銀行を利用するメリットは、何と言っても安心感と地域理解の深さです。
担当者も長崎の地理や不動産事情に通じており、相談しやすい雰囲気があります。
それでいて銀行ならではの低金利・手厚いサービスも魅力です。
ただし、審査基準はそれなりに厳格で、提出書類も多くなりがちです。

一般に「都市銀行より地方銀行・信用金庫の方が審査は通りやすい」といわれますが、最低限の信用力や返済計画は求められます。
収入や担保評価が十分でなかったり、他に無担保の借入が多すぎたりすると難しい場合もあるでしょう。
それでも、「まずは銀行で相談してみたい」という方は、一度十八親和銀行や長崎銀行の窓口に問い合わせてみてください。
十八親和銀行では不動産の無料簡易査定を行う相談サービスも提供されています。

柔軟で親身な信用金庫・信用組合
次にご紹介するのは、地元の信用金庫・信用組合です。
銀行に比べると聞き馴染みがないかもしれませんが、地域の中小企業や住民に密着した金融機関として頼りになる存在です。
長崎県内で本店を置く信用金庫は「たちばな信用金庫」です。

例えば長崎三菱信用組合は、その名の通り三菱系列の企業関係者を中心に組合員を募る信用組合ですが、個人事業主や地域の方も広く利用しています。
長崎県内には、他にも「西海みずき信用組合」や「福江信用組合」などがあり、それぞれ地元密着で融資相談を受け付けています。
例えば五島列島にお住まいであれば福江信組、佐世保や西海エリアなら西海みずき信組といった具合に、地域の事情に詳しい信用組合を頼れるでしょう。

具体的な商品名が出ていなくても、担保設定によって高額融資に応じてもらえるケースがあります。
実際、「自宅を担保に事業資金を借りたい」という相談があれば、担保評価次第では前向きに検討してくれる信用組合もあります。
一般論としても、信用金庫・信用組合の審査は銀行より通りやすい傾向があると言われています。
都市銀行では難しかった案件が、地元の信金なら融資OKになったという話も珍しくありません。

加えて、日頃から取引があれば人柄や事業への思いも評価してもらえるでしょう。
「長崎で長く商売をして地域に貢献している」「地元企業に勤め安定収入がある」など、数字だけでは測れない信用を感じてもらえるのも地元金融機関ならではです。
もっとも、信用金庫・組合の利用には組合員資格が関係する点に注意しましょう。
勤務先や居住地によっては組合員になれない場合もあります。
例えば医師信用組合は医師など特定の職業の方のみ対象です。
気になる方は各信用金庫・信用組合の窓口で「組合員になりたいのですが」と問い合わせてみてください。
実際に融資を受ける際は銀行同様に審査がありますが、普段から給与振込や預金でお付き合いがあれば有利になることもあります。

スピーディーで頼れるノンバンク – 長崎の老舗「大蔵商事」
最後に紹介するのは、地元長崎のノンバンク(銀行以外の金融会社)です。
「どうしても銀行や信金の審査に通らない…」「急いでまとまった資金が必要だ!」という場合、頼りになるのがノンバンク系の不動産担保ローンです。

一般にノンバンクの審査は銀行より格段に緩やかだと言われています。
特に銀行系列でない純粋なノンバンクの方が審査に通りやすい傾向があり、「審査が甘い不動産担保ローン」をお探しの方には有力な選択肢です。
長崎県内で不動産担保ローンを扱うノンバンクはいくつかありますが、その中でも本社が長崎にある老舗業者として外せないのが「大蔵商事」です。
大蔵商事は長崎市に本社を構える貸金業者で、創業は昭和37年という超ベテランです。
大蔵商事ではキャッシングやフリーローンから事業者ローン、不動産担保ローンまで幅広く扱っています。
不動産担保ローンについて言えば、「土地や建物の評価額を重視して最大5,000万円の大口融資も可能」「主な担保エリアは長崎県内および九州一円」「仮審査は最短1日、融資実行まで最短3日」というスピード対応が強みとされています。

まず金利は銀行系より高めに設定されます。
大蔵商事の場合も年7.3%~14.6%程度の実質年率となっており、銀行ローンに比べると利息負担は大きくなります。
また、返済期間が短めに制限される傾向があります。
大蔵商事では最長でも10年(120回払い)までとなっており、他の金融機関の不動産ローンより返済期間が短いです。

この点、ノンバンクは「借りやすさ」と引き換えに「条件はやや厳しめ」となる場合が多いので、借りた後の計画までしっかり立てておくことが肝心です。
それでも、「自分はもう銀行から借りられないかも…」と諦めかけている方にとって、ノンバンクの存在は希望の光です。
実際、全国的にも不動産担保ローンはノンバンクが一番審査に通りやすいというデータがあります。
長崎県内でも大蔵商事の他に、九州全域を対象にした業者(本社は県外)も活動しています。
例えば東京本社の「ユニバーサルコーポレーション」などがインターネット広告で長崎向けの不動産ローンを宣伝しています。
こうした会社は融資額も大きく低金利な反面、直接対面で相談できないデメリットがあります。

結論:あなたに合った相談先を見つけ、未来への一歩を
長崎県で不動産担保ローンを借りたいとき、選択肢は主に「地方銀行」「信用金庫・信用組合」「ノンバンク」の3つに分類できます。
どこに相談すれば良いか迷ったら、あなたの状況と希望に合った金融機関を選ぶことが大切です。
例えば、信頼性や低金利を重視するなら十八親和銀行や長崎銀行といった地元銀行が第一候補でしょう。
地域に密着したきめ細かな対応を期待するなら、たちばな信用金庫や長崎三菱信用組合などに話を持ちかけるのがおすすめです。
審査通過の可能性を最優先したり急いで資金を用意したい場合は、大蔵商事のようなノンバンクにも活路があります。
